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蕪村句と樹木

 大阪毛馬村で生誕した与謝蕪村が、四季に作った「俳句」の中に数多い樹木が含まれています。その「蕪村俳句と樹木」を、<蕪村俳句集 岩波文庫 尾形仂校注者>を参考にしてまとめ、掲載しました。ご拝読ください。
 (NPO法人近畿ホーラム21理事・増田忠勝)


<春の句 @>

うぐいすや賢(かしこ)過ぎたる軒(のき)の梅      (梅)
青柳や我が大君のくさか木か               (青柳)
若草に根をわすれたる柳かな               (柳)
梅ちりてさびしく成りしやなぎ哉             (梅)
捨てやらで柳さしけり雨のひま              (柳)
青柳や芹生(せりふ)の里のせりの中           (青柳)
出る杭をうたうとしたりや柳かな             (柳)
二(ふた)もとの梅に遅速(ちそく)を愛す哉       (梅)
うめ折りて皺手(しはで)にかこつ薫りかな        (梅)

     
<春の句 A>

白梅や墨芳(かんば)しき鴻(こう)ろ館          (白梅)
しら梅や誰(たが)むかしより垣の外            (梅)
舞い舞いの場(には)もふけたり梅がもと          (梅)
出(いづ)べくとして出(で)ずなりぬうめの宿       (梅)
宿の梅折り取るほどになりにけり              (梅)
隅ずみに残る寒さやうめの花                (梅)
しら梅や北野の茶店(ちゃや)にすまひ取(とり)      (白梅)
うめ散るや螺鈿(らでん)こぼるる卓(しょく)の上     (梅)
梅咲いて帯買う室(むろ)の遊女かな            (梅)
源八をわたりて梅のあるじ哉                (梅)
燈(ひ)を置かで人あるさまや梅が宿            (梅)

<春の句 B>

梅咲きぬどれがむめやらうめじややら            (梅)
しら梅の枯木にもどる月夜哉                (梅)
小豆売る小家(こいえ)の梅のつぼみがち          (梅)
梅遠近(おちこち)南(みんなみ)すべく北すべく      (梅)
古庭に茶筅(ちゃせん)花さく椿(つばき)かな       (椿)
あじきなや椿落ちうづむにはたずみ             (椿)
玉人(たますり)の座右にひらくつばき哉          (椿)
紅梅や比丘(びく)より劣る比丘尼寺(びくにでら)     (紅梅)
紅梅の落花燃ゆらむ馬の糞(くそ)             (紅梅)
喰うて寝て牛にならばや桃花(もものはな)        (桃の花)

<春の句 C>

商人(あきんど)を吼(ほゆ)る犬ありももの花      (桃の花)
さくらより桃にしたしき小家哉               (桃)
家中衆(かちゅうしゆ)にさむしろ振るうももの宿      (桃)
木の下が蹄(ひづめ)のかぜや散るさくら          (桜)
手まくらの夢はかざしの桜哉                (桜)
剛力は徒(ただ)に見過ぎぬ山ざくら            (桜)
夜桃林(よるとうりん)を出(いで)てあかつき嵯峨の桜人  (桃林)
暮れんとす春ををしほの山ざくら              (山桜)
銭買うて入るやよしのの山ざくら              (山桜)
ゆき暮れて雨もる宿やいとざくら             (いと桜)

<春の句 D>

哥屑(うたくづ)の松に吹かれて山ざくら         (山桜)
まだきとも散りしとも見ゆれ山桜             (山桜)
嵯峨ひと日閑院様(かんいんさま)のさくら哉       (桜)
みよし野のちか道寒し山桜                (山桜)
旅人の鼻まだ寒し初ざくら                (初桜)
海手より日は照りつけて山ざくら             (山桜)
花に遠く桜に近しよしの川                (桜)
苗代(なはしろ)や鞍馬の桜ちりにけり          (桜)
甲斐がねに雲こそかかれ梨の花              (梨の花)
梨の花月に書(ふみ)よむ女あり             (梨の花)

<春の句 E>

人なき日藤に培(つちか)う法師かな           (藤)
山もとに米蹈(ふむ)音や藤のはな            (藤)
うつむけに春うちあけて藤の花              (藤の花)
ゆく春や逡巡(しゅんじゅん)として遅ざくら       (遅桜)
春おしむ人や榎にかくれけり              (榎)季語は春おしむ
野路(のじ)の梅白くも赤くもあらぬ哉          (梅)
不二颪(おろし)十三州のやなぎかな           (柳)
法然の数珠もかかるや軒(のき)のふじ          (藤)
風鳥(ふうちょう)のくらひこぼしや梅のかぜ       (梅)
さくら散る苗代(なはしろ)水や星月夜          (桜)

<春の句 F>

柳にもやどり木は有り柳下恵(りゅうかけい)       (柳)
一羽来て寝る鳥は何梅の月                (梅)
ももの花ちるや任口(にんこう)去りてのち        (桃)
さくら散りて刺(はり)ある草の見ゆるかな        (桜)
飢え鳥の華(はな)踏みこぼす山ざくら          (山桜)
つちくれに笞(むち)うつうめのあるじかな        (梅)
うぐいすや堤をくだる竹の中                (竹)
鳥さしを尻目に藪の梅咲きぬ                (梅)
さくら一木(ひとき)春に背(そむ)けるけはいかな     (桜)
みの虫の古巣に添うて梅二輪                (梅)

<春の句 G>

柳から日のくれかかる野路(のみち)かな         (柳)
山守のひやめし寒きさくらかな              (桜)
人間(ひとあい)に鶯啼くや山ざくら           (山桜)
ばらばらとあられ降り過ぐる椿かな            (椿)
かはほりのふためき飛ぶや梅の月             (梅)
平地行(ひらちゆき)てことに遠山ざくらかな      (山桜)
目に遠くおぼゆる藤の色香哉(いろかかな)       (藤)
柏木のひろ葉見するを遅ざくら             (遅桜)
ちるはさくら落つるは花のゆうべ哉           (桜)
こちの梅も隣のうめも咲きにけり            (梅)

<春の句 H>

水にちりて花なくなりぬ岸の梅             (梅)
まだきともちりしとも見ゆれ山桜            (山桜)
さむしろを畠に鋪(しい)て梅見かな          (梅)
うぐいすや梅踏みこぼす糊盥(のりだらい)       (梅)
白梅やわすれ花にも似たる哉              (梅)
紅梅や入り日の襲う松かしは              (紅梅)
散るたびに老いゆく梅の木末(こずえ)かな       (梅)
梨の園(その)に人たたずめりおぼろ月        (梨)季語おぼろ月
風吹かぬ夜はもの凄(すご)き柳かな          (柳)
むき蜆(しじみ)石山のさくら散りにけり        (桜)
一輪を五つにわけて梅ちりぬ              (梅)
長き日にましろに咲きぬなしの花           (梨)季語は梨の花

         
<春の句は以上>

<夏の句 @>

みじか夜や六里の松に更けたらず          (松)季語はみじか夜
短夜や一つあまりて志賀の松            (松)季語は短夜
来て見れば夕べの桜実となりぬ           (桜実)季語は桜の実
三井寺や日は午(ご)にせまる若楓(わかかえで)  (若楓)
若竹や橋本の遊女ありやなし            (若竹)
箒目(ほうきめ)にあやまつ足や若楓(わかかえで) (若楓)
榎から榎へ飛ぶやかんこ鳥             (榎)
閑古鳥招けども来ず柳には             (柳)季語は閑古鳥
みじか夜や浅井に柿の花を汲(く)む        (柿)季語はみじか夜
青梅に打ちならす歯や貝(ばい)のごと       (青梅)
            
<夏の句は 以上>

<秋の句 @>

にしき木を立てぬ垣根やとうがらし         (錦木)
黄昏(たそがれ)や萩に鼬(いたち)の高台寺    (萩)
修理寮の雨にくれゆく木槿(むくげ)哉       (木槿)
落とし水柳に遠く成りにけり            (柳)季語は落とし水
春(うすづく)や老木の柿を五六升         (柿)
桐の葉は落ちつくすなるを木芙蓉(もくふよう)   (芙蓉)
旅人の火を打ちこぼす萩の露            (萩)
柿の葉の遠くちり来ぬそば畠(はたけ)       (柿)
柿崎の小寺尊し梅もどき              (梅もどき)
稲妻にこぼるる音や竹の露              (竹)
柳散り清水涸(か)れ石処処(ところどころ)    (柳)季語は柳散る
あさがほにうすきゆかりの木槿(むくげ)哉     (木槿)
御所柿にたのまれがほのかがし哉          (柿)
山雀(やまがら)や榧(かや)の老木に寝にもどる  (榧)季語は山雀
稲かけて風もひかさじ老いの松           (松)季語は稲
あさましき桃の落葉よ菊畠(きくばたけ)      (桃)
丸盆の椎にむかしの音聞かむ            (椎)季語は盆
椎拾う横河の児(ちご)のいとま哉         (椎)季語は椎拾う
折りくるる心こぼさじ梅もどき           (梅擬)うめもどき
梅もどき折るや念珠(ねんじゅ)をかけながら    (梅擬)

<秋の句は 以上>

<冬の句 @>

楠の根を静かにぬらす時雨哉            (楠)季語は時雨
枇杷(びわ)の花鳥もすさめず日くれたり     (枇杷)季語は枇杷の花
茶の花や白にも黄にもおぼつかな          (茶)季語は茶の花
茶のはなや石をめぐりて路(みち)を取る      (茶)季語は茶の花
咲くべくもおもはであるを石蕗花(つはのはな)   (石蕗花)
早梅(そうばい)や御室(おむろ)の里の売屋敷   (早梅)
冬の梅きのうやちりぬ石の上            (梅)季語は冬の梅
古寺の藤あさましき落葉哉             (藤)季語は落葉
もしほ草柿のもと成る落葉さへ           (柿)季語は落葉
寺寒く樒(しきみ)はみこぼす鼠(ねずみ)かな   (樒)

<冬の句 A>

愚に耐えよと窓を暗うす雪の竹           (竹)季語は雪
我のみの柴折りくべるそば湯哉           (柴)季語はそば湯
寒梅や火の迸(ほとばし)る鉄(まがね)より    (寒梅)
寒梅を手折る響きや老いが肘(ひじ)        (寒梅)
寒月や枯木の中の竹三竿(さんかん)        (竹)季語は寒月
寒梅や熊野の温泉(でゆ)の長(をさ)がもと    (寒梅)
鶯の逢うて帰るや冬の梅              (梅)季語は冬の梅
寒梅や梅の花とは見つれども            (寒梅)
寒梅や出羽(いでは)の人の駕(かご)の内    (寒梅)
子を結ぶ竹に日くるるしぐれ哉          (竹)季語はしぐれ    

<冬の句は 以上>

参考:<蕪村俳句集 岩波文庫 尾形仂校注者>

 
Amazon.co.jp: 与謝蕪村 (講談社学術文庫): 安東 次男: 本
Amazon.co.jp: 与謝蕪村: 大谷 晃一: 本
Amazon.co.jp: 蕪村俳句集 (岩波文庫): 与謝 蕪村, 尾形 仂: 本
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与謝蕪村散策 - 矢島渚男, 与謝蕪村 - Google Books
与謝蕪村: 戯遊の俳人 - 山下一海 - Google Books
萩原朔太郎『郷愁の詩人 与謝蕪村』: 憂愁書架
 
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